「あれれ、小保方晴子さん」

 2月10日付けのこの「仁坂吉伸の思い」で私は「あっぱれ!小保方晴子さん」と書いて、大いに感激していたのですが、最近の報道を見ていますと、論文のコピペとかデータの不適正使用とかいっぱい出てきて、「あれれ、どうしたの」という状況になっています。

 私も騙されたのかなあと大変恥ずかしく思っております。真実はいずれ明らかになると思いますが、小保方さんだけでなく、私が高く評価していた周りの人々や組織も、「あれれ、どうしたの」という有様であるのにはさらに驚いています。
 経営者たる理研の幹部も、ちゃんとした管理をしていなかったみたいですし、論文の共同執筆者がこれを取り下げるべきだと他人事みたいに言っているのも変だなあと思いました。共同執筆者というのは、一緒に研究して中味を分かっているから、「共同」の執筆者になったのではないのでしょうか。
 2月10日付けの「仁坂吉伸の思い」で私は、理研をあっぱれと言いました。「よそで認められた人、例えばノーベル賞を取った人を、その人が若い人でもそういうポストにつけることは簡単です。しかし、まだこれからの人を、才能を見込んでリーダーに抜てきして、驚天動地の革新的な研究を自由にやらせたこの理研の経営陣には本当に頭が下がります。」と高く評価しました。そして、慣例などにとらわれないで良き人材を抜擢して活躍させる事を「私も含め組織の長たる者、心してかからなければなりますまい。」と自戒していたのですが、理研のうろたえ方とかを見ていますと、いい加減だったんだなあと思う一方、その手の事はやっぱり難しいんだなあ、気を付けないといけないなあ、とこれまた自戒しています。