再び 「自分のためか世のためか」

 この「仁坂吉伸の思い(2012年9月10日)」及び「県民の友11月号」の今月のメッセージで「自分のためか世のためか」を語りました。政治家たるもの、自分のために行動してはいけない、自分を越えたもののために行動せよ、その自分を越えたものが党であり、支援者であり、有権者であり、県民、国民ではないのか。それを忘れて自分のために行動するような人に人のために尽くさなければならない政治など出来るものか。といった事を伝えたかったわけであります。
 そして、せめてこの和歌山では、そういう自分のための選挙行動は現れないでほしいと思っていました。しかし、実際は、この和歌山で典型的にそうとしか思えないような事が起こってしまいました。党を背負うべき人が、党勢が盛んであったときは党と共にあることを大いに強調していたのに、党勢が芳しくなくなると、党などどうでもいいような言い方をするといったことは、少し悲しいのですが、それはまだよくあることとしても、責任ある地位にある人が、支援者も何も投げ捨てて有利な方に走るということなんぞは私の想像の範囲を遙かに超えていました。そういう自分のための行動は、少し視点を外に移し、ちょっと長い眼で見ると、結局は自分の将来のためにもならないのではないかという心配を本気でしています。
 そういう議員さん達も、せっかく当選したのだから今後は、日本のため、「自分のため」でなくすべて「世のため」に行動してほしいと思います。
 もちろん、私もそうし続けようと常に自戒しています。