それぞれ野球、サッカー、バスケットボールの和歌山にあるプロチームです。私は3つのチームのサポーター又はレギュラーメンバーで、ちゃんと会費を払っています。熱狂的応援団で、和歌山市又は近くで試合のあるホームゲームには仕事上の行事がある時以外は必ず応援に行くと決めているのですが、ほとんど公務でふさがっていて滅多に行けません。
しかし、たまに行くと、観客が少ないのが気になります。やっぱりプロスポーツの選手は、応援する人がいっぱい見ててくれて声援を送ってくれて初めて張り切れるのではないでしょうか。それにチームの経営も心配になります。入場券を買ってくれるお客さんがどのくらい来てくれるかで、選手強化にかける予算も違ってくるでしょう。協力、協賛費として有力企業が広告費等の名目でスポンサー費を出してくれて、それで何とか経営が成り立ったとしても、お客さんが熱狂的に応援してくれるチームにはかないません。テレビでJリーグやプロ野球の試合を見ていると、その土地土地の人々、特に若い人々が熱狂的に応援している姿が映り、本当に羨ましく思いました。和歌山のチームなんですから、選手諸君は必死でプレーしているのですから、郷土のほこりをかけてこの3チームを応援しようではありませんか。特に最後に出来たバスケットボールの和歌山トライアンズはパナソニックのチームを引き継いだ、日本全体でもかなり強いチームで、現在は西日本リーグの2位を走っています。ひょっとしたら日本チャンピオンにすぐなれるかもしれないのです。
特に私は、和歌山の若い人々に、是非応援に行ってもらいたいと思っています。チームのプレーヤーと一体となって応援する事で多くの仲間と共感を分かち合うというのは素晴らしい事ではありませんか。私も行けた時は快い興奮を感じて気分が高まります。
応援をする文化、どうも和歌山県民は、ここが余り未発達のように思います。一方自分が出演、出場、参加する文化すなわち自分でプレーをする文化は中々発展しています。お祭りも各地にあって、地域の方々が自分で参加して盛り立てていますし、芸術系の習い事は大変盛んなように思います。しかし、お祭りの観客者はお祭りそのものの格調や規模に比べるとそう多くありません。他の地域では、お祭りやイベントを見に来る人が大変多く、お祭りの主催者もそのようなお客さんの事を考えて運営をしています。何故なら他所から来たお客さんが大いにお金を落として帰ってくれるからです。それによって地元で潤った人が又お祭りの維持のためにお金も出すという好循環も生まれます。
和歌山はどうかというと、スポンサーが巨額の寄附をするか、大勢のお金持ちの所に「奉賀帳」を廻して寄付を募るかという形でお祭りが運営されているようです。しかし、寄付者は別にそのお祭りで儲かるわけではありませんから、世の移ろいで懐が寂しくなると寄附金が集まりにくくなります。そうすると地方公共団体に補助をしてくれという事になるのですが、その地方公共団体がまたえらい貧乏になっているもので、お祭りやイベントが廃れていき、それによってその地方が余計に元気がなくなると言う悪循環が発生します。
したがって、お祭りやイベントでは、どうやってお客さんに来てもらい儲ける構造を作り上げるかに腐心しないといけないと私は思います。
人気の高い阿波踊りのテレビ中継などを見ていますと、踊り手が通るそう広くない通りの両側にある建物の二階は、明らかにお金を払って貸してもらったなと思われる観客でいっぱいです。こういう良いところは是非真似をして、各地にある立派なお祭りやイベントが儲かる構造になってますます発展していくといいなあと思っています。
自分がプレーする以外に、応援して支える文化、観る人に喜んでもらってお金も落としてもらってそれでプレー自体を守っていく文化、そう言う事も皆で大事にして行こうではありませんか。