12月5日のエルトゥールル号の映画『海難1890』の封切日が間近に迫ってきました。試写会を見せていただきましたが、涙また涙で、暗い館内で良かったなあと思うくらい、本当に感動しました。こんないい映画を、かつ和歌山の誇り、日本人の誇りになる映画をすべての人に見て欲しいと思います。和歌山県では、もちろん大人の人も皆見てほしいけれど、子ども達には全員見てもらおうと特別の計らいを致しました。12月議会に補正予算を提出して、まず高校生諸君には、この上映中に見てもらい(でないと卒業してしまうこども等もいるので)、中学生と小学校の高学年生には、(予算の都合で)上映期間が過ぎてから、割安になるDVDを購入して講堂などで全員に見てもらう予定です。
また、東映から提案があったので、映画の製作のために作った精巧な全長5mのエルトゥールル号の模型を(株)オー・エンターテイメントの大桑啓嗣会長のご厚意で東映から購入してもらい、輸送費などは県で負担して『海難1890』が上映されるジストシネマ和歌山のロビーに展示をしてもらっています。これも皆さんにとって中々興味深いものと思います。将来的には(株)オー・エンターテイメントから串本町に寄贈してもらって末永く展示されることになっています。
その中で、もう一つ涙また涙のエルトゥールル号の物語に接しました。それは、落語家の桂春蝶さんの「落語で伝えたい想い。約束の海~エルトゥールル号~」です。
実は11月5日に、日本赤十字社副総裁三笠宮寛仁親王妃信子殿下をお迎えして和歌山県赤十字大会が開かれましたが、その際エルトゥールル号の話が出て、一緒にいらっしゃった日本赤十字社大塚義治副社長からお教えいただいたのです。大塚さんはご親切にもわざわざDVDをお送り下さいまして、拝見しましたが、本当に素晴らしい落語で、落語の笑いの中に涙また涙の力演でありました。
エルトゥールル号事件に共鳴されている皆さん、DVDが発売されていますので、是非御覧下さい。
このように映画人も落語家もすべての人が感動して、これを語り継ぐために立ち上がってくれていることを和歌山県民として誇りに思うとともに、深く感謝いたします。