またまた熊野地方が日本一 ~ガイジンポット「2020年外国人が訪れるべき観光地」日本一 ~

 昨年12月に発表されたガイジンポットの2020年に外国人が訪れるべき日本の観光地ランキングで、またまた熊野地方(和歌山県)が日本一に輝きました。しかも2位の東京都を抑えてのことです。
 このガイジンポットは国内最大級の外国人向け日本情報サイトで、100万人以上の読者がいるとされています。

 熊野地方を含む和歌山県ないし紀伊半島が世界の権威ある機関から訪れるべき地域として、日本一となるのはここ3年間連続です。
 2018年は、世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」のBEST IN TRAVEL2018にて、紀伊半島が世界の訪れるべき地域第5位にランクインしました。
 2019年は、世界的な宿泊予約サイトAirbnb公表の「2019年に訪れるべき19の地域」に和歌山県が日本で唯一選出されました。
 そして2020年のガイジンポットであります。
 ガイジンポットの熊野地方を紹介するサイトでは、熊野古道や熊野本宮大社や、那智の滝と三重の塔、神倉神社のお燈まつりなどを写真で紹介するとともに「スピリチュアルな旅に近年人気が集まっている」とし、「世界中からの旅行者を温かく迎えるおもてなしの精神」を強調しています。
 
 このように熊野地方は、第2位の東京、第3位の中山道を抑えてトップのランキングとなり、潜在的な外国人が訪れる観光地としてこれからの飛躍が期待されます。
 しかし、年間2,320万人の外国人観光客が宿泊する東京都に比して、まだ和歌山県全体でも外国人観光客宿泊数は48万人にすぎず、京都や大阪などに比べても、まったく比較にすらなりません。人気があり潜在性があることは事実ですが、それだけでは何にもなりません。訪れたいという気持ちを持って下さる方々を実際にお迎えして初めて意味があることなのです。

 圧倒的に遅れていたインフラは、随分改善されましたが、まだまだ多くの方々に来ていただくには不十分です。高速道路は、事業化はしていただきましたが、何とか万博までに紀伊半島一周の高速道路が完成までいかないかと運動中です。羽田から一日に3便も直行便のある白浜空港も、和歌山独自のコンセッションで民営化され、大いに期待です。関空からの連絡も、京都や大阪からの周遊の観光客ももっともっと多くしなければなりません。ホテルも質・量ともに改善していく努力が始まっています。観光トイレの綺麗さは世界一クラスだと思っていますが、抜けがあると直さないといけません。FreeWi-Fiも、キャッシュレスもです。おもてなしの心に富む観光関連人材の養成も、外国人にちゃんと理解してもらえるパンフレットや案内看板の表示も、全て目下一斉に進行中です。このような観光立県を目指して、取組中の和歌山県にとって、今回の熊野が日本一というニュースは大変な勇気をいただきました。