期待に胸を膨らませる-紀の国わかやま総文2021-

 オリンピックが盛り上がっています。新型コロナウイルス感染拡大のため、自宅で、テレビやインターネットで観戦の方が大勢いらっしゃると思いますが、選手たちのひたむきさがガンガン伝わってきて、感動します。
 その感動の中で、7月31日から全国高等学校総合文化祭(総文祭)がここ和歌山で開催されます。この総文祭について、広報課の金尾晃宏班長がメッセージを書いてくれました。聞き手、読み手の立場に立って、どんなことを知事に言わせ、県として発信していったらいいか、いつも考えよ。自分が知事になったつもりで、頭の中でシミュレーションをしながら仕事をしないといけない。その訓練として自分の言葉で一つ書いてみよと言ったら、なかなかのものを書いてきてくれましたので、以下に掲げます。

 いよいよ、ここ和歌山県で、高校生の文化祭、文化部のインターハイとも呼ばれる全国高等学校総合文化祭(総文祭)が開催されます。
 この総文祭は、芸術文化活動に取り組む高校生が日頃の成果を披露する、高校生最大の文化の祭典で、高等学校教育の一環として、高等学校生徒に芸術文化活動の場を提供することで、芸術文化活動への参加意欲を促し、芸術文化活動を通じて、全国的、国際的規模での生徒相互の交流・親睦を図ることを目的として各都道府県持ち回りで行われます。
 今年は、7月31日に和歌山市の和歌山ビッグホエールでの総合開会式や和歌山市けやき通りでのマーチングバンドの楽器演奏も交えた盛大なパレードを皮切りに、8月6日までの7日間にわたって、県内10市町の各会場で、計22の部門に分かれて、高校生たちの芸術文化活動が披露されます。秋篠宮皇嗣殿下、妃殿下もビデオでメッセージを寄せてくださいます。

 今回ももちろんそうですが、総文祭は、すべて高校生諸君が企画し、準備し、運営することになっており、昨年の10月に行われたプレ大会の開会式にも出席させてもらいましたが、そのアトラクションの企画と出来栄えの素晴らしさに、私は、すっかり感動してしまいました。
 本番となる今回も、高校生諸君が先生方の指導の下で、実行委員会を作り、準備を進めてきたものですので、必ず我々に感動や勇気を与えてくれるような素晴らしい大会になると確信しております。

 昨年から続くこのコロナ禍の中で、一時は学校の休校もありました。和歌山県も不本意ながら一時期には県民の皆様に行動の制約のお願いもしましたから、開催に向けて準備にも多大の障害があったと思います。その中で、これを乗り越えて準備を進めてきた高校生徒諸君や関係する先生方の努力や熱意を考えると本当に敬意を捧げたいと思います。
 こうしていよいよ7月31日の総文祭開会を迎えます。すごく楽しみです。
 コロナ禍で暗いニュースが多い中でも、懸命に前を向いて頑張っている高校生の姿を見ると、この子供達がいる限り、和歌山のそして日本の将来はきっと明るいものになるはずです。