携帯電話とメッセージ

 和歌山県知事を退任してから3カ月以上も経ちました。一時は引き継ぎ資料作りと引越しと身辺整理とで、本当に大変で、落ち着くまでの2カ月くらいは、社会人として全く何の活動もできませんでした。その後は少しましになり、和歌山でも、東京をはじめ各地でも御苦労さん会をしてやろうとのお誘いがたくさんあり、また、知事在任中に後援会を支えて下さった方々への御礼の会などもできるようになり、社会復帰を図っております。それにしても、御苦労さん御慰労してあげようという方がこんなに多くお声をかけて下さるのは大変ありがたいことだと心から感謝を申し上げます。また、その中でお話をしていて、私がこういう事をすると、お役に立てるなあというヒントもたくさん頂戴できますので極めて有意義であります。

 このように交流が復活しておりますが、心底困ったことがいくつかあります。その1つは、公用携帯電話を退任と共に有無を言わさず切断されてしまったことです。もともと私は公用携帯電話(その電話番号は090-7482-6009です。)を県庁から貸与され、直接連絡する時は大方の方とはこの携帯電話を使っておりました。この人とは後で直接連絡することもあるなと思う人は電話番号をお聞きしたりして「お知り合い」に番号登録をしていたわけです。ちゃんと分類をして入れてありますから、すぐにこちらからかけられるし、先方様も090-7482-6009が鳴るときっと知事だと分かるようになっていたと思います。私用の方は、家族とか親類とか、はるか昔からの個人的な友人とかに限られていました。人間関係は知事をしていようと辞めてからであっても大事ですから、公用携帯電話を使えなくなることぐらいは分かっていますから、知事を辞める数カ月も前から、個人携帯電話に電話番号を移してもらい、それを整理する分類アプリを偉い随行秘書に入れてもらっていました。そして、12月17日からは、私的携帯電話を私と思ってくださいね、番号変更をしておいて下さいねとそのうち言わなければと思いつつ、あの退任間際の大忙しになるわけです。とてもそんな連絡などしている暇がないので、退任の数日前に「公用携帯電話は辞めても少し貸しておいてね。その時の費用は払うから。」と県庁の側近に頼みますと、「それは出来ません。12月16日をもって自動的に切れることになっているのです。」と言うのです。そうしたら、知り合いとの情報が途絶えてしまう云々と理由を申し立てて聞いてみると、新知事の公用携帯電話は電話番号はもちろん私の時とは違うのだが、私の時の公用携帯電話をそのまま電話番号だけ変えて新知事の公用携帯電話に引き継ぐと、追加料金がかからないからと言うのです。しかも、もうそういう手続きを取っているので、手遅れとのことでした。「それはひどいじゃないか、私の電話番号は090-7482-6009の公用携帯電話だと思っている人は私の個人携帯電話の番号からかかってきたら、怪しい電話と思うではないか。」、等々と抗議をしましたが、後の祭りです。それではと親切な職員が私の公用携帯電話にお知り合いとして登録した人にSMSで電話番号が090-7482-6009から仁坂個人の携帯電話に変わっていますよということを言いまくってくれたのですが、その後あちこちでそんな連絡は受けていないという声をよく聞きます。考えてみると、職員が発信した携帯電話は職員のものですから、私の「お知り合い」の方からすると、やはり怪しい電話と意識されてすぐに消してしまわれたのかもしれません。そういう訳で、私はこれまでコミニケートできていた人のかなりの人とはコミニケートできなくなってしまいました。おそらくその方々は私に何らかの意見を伝えようとして電話やらSMS を送ると「こちらはNTTドコモです。この電話は使われておりません。」と言われてしまってムッとされているのではないでしょうか。これは固定電話ですが、知事公舎の公用の方の固定電話には、私の就任後大分たってからも「木村さんのお宅ですか。」、「西口さんのお宅ですか。」、「仮谷さんのお宅ですか。」と一杯かかってきましたので、私もまさか携帯電話だけを県庁がすぐに解約しようとは夢にも思わなかったのが失敗でした。

 目下困っています。しかし、私の携帯電話をいきなり公開してしまうのも少しやりすぎです。したがって、もともと懇意にしていて電話番号ももらっていたのだがなあという方は、和歌山研究会事務局073-435-0150までお問い合わせ下さい。事務局職員が少し何かをお聞きすることがあるかもしれませんが、その判断でお教えしてよいからねと言ってあります。その際、御自身の携帯電話番号も教えて下さるともっとハッピーです。

 もう一つ困っていることは、よく人に知事時代のあのメッセージは中々よかったのに、消えてしまって残念と言われることです。確かに、もう私は和歌山県知事ではありませんから、和歌山県のHPにメッセージを載せるわけにはいきませんが、昔のメッセージ(バックナンバー)は見られます。しかし、実は県庁HPに載せたメッセージは、ほとんどすべて、仁坂吉伸後援会のHPに「仁坂吉伸の思い」として載せていました。加えて、安全保障問題など和歌山県政と直接関係のなさそうな話題も後援会の方に載せてあります。メルマガサービスも県庁HPと同じようにやっていました。しかし、後援会は私の政治的支援のための組織ですから、そういう関係ではないなあと言う人は、あまり後援会のHPにお誘いすることはしてきませんでした。特に、県外の方は例外なくそうでした。それで、改めて県庁HPを見てメッセージを読んでくださった人には、後援会改め和歌山研究会HPをご覧いただきたいと思います。知事退任後も、もう結構数多く書いています。メルマガサービスもありますので、HPに従って是非申し込みを下さればと思っています。ただ、それでは中々おぼつかないので、もう少ししたら、過去名刺にメールアドレスを書いて下さっていた方には、和歌山研究会メッセージとメルマガのお誘いを送らせていただこうと思っています。勿論、ご興味のない方は直ちに削除して下さい。

 和歌山研究会のHPは4月からスマホでも快適に見られるように改めます。また、いよいよ第1回目の研究会活動として、経済の勉強会を開始します。4月24日(月)午後7時から2時間程度。和歌山市のホテルアバローム紀の国にて。参加はオープンですが、和歌山研究会の会員でない方は有料とさせていただきます。討議のきっかけとして、講師をお願いしました。少し和歌山は弱いかなあという金融投資の専門家である松本鉄郎氏(㈱日本産業推進機構顧問、㈱ディストリクト顧問、㈱ディアルタップ顧問)、タイトルは「仮題『投資四方山話』--株、債券、不動産、FX、そして証券化とは?--」です。ふるってご参加ください。