でかした和歌山県国体チーム
10月9日ぎふ清流国体が終了しました。9月13日からの水泳競技に引き続き、9月29日からは開会式に続いて本大会が開かれましたが、和歌山県の選手団は、男女総合成績21位と前の山口大会の43位に比べると大躍進をいたしました。(和歌山県選手団星香里総監督の談話を後段につけます。ちなみに団長は私です。)
和歌山県では、来たる平成27年の紀の国わかやま国体における男女総合優勝(天皇杯獲得)を目指して、選手強化に努めていますがついに今年その芽が出てきたという感がします。何しろ、私が知事に就任して、平成27年開催の国体の受諾をさっそく決め、天皇杯をとるぞと叫んで、そのために官民を挙げて、競技力の向上や若い人々の育成、有力選手の獲得に努力をしてまいりましたが、中々その結果が出ませんでした。知事就任時の46位から、次の年は指導者や選手が頑張ろうのかけ声で発奮してくれたおかげで41位まで躍進しましたが、次の年には43位に後退、次は37位まで上がったものの、昨年の山口国体ではまた43位まで逆戻りという有様でした。
そこで、今年は各競技種目ごとに我々は死力をふりしぼって、こういう結果を残すんだという目標点を出してもらい、これを県庁なりに集約して、目標830点で34位を目指す。次の東京国体は20位台、次の次の長崎国体は10位台を目指して、最後の紀の国わかやま国体では堂々1位になるのだという宣言をしたのです。
長崎国体の10位台から紀の国わかやま国体の1位では随分飛躍があるではないかと皆さんは思われるかもしれませんが、実は開催県はブロック予選がなく、全種目で本大会に出られ、そうすると入賞する可能性も出てくるので多少は有利なのです。和歌山県は、大阪とか兵庫といったそもそも強い府県のいる近畿ブロックに属しているので、予選を突破するだけでも大変なのです。といっても、1位をとろうとすると、よほど頑張らなくてはなりません。
今回は、各競技団体、指導者の方々、選手諸君よく期待に応えて大躍進を果たしてくれました。しかし、紀の国わかやま国体での1位にはまだまだ差があります。さらに選手諸君の精進、関係者の努力、有望選手の招聘など官民をあげて様々な血のにじむような努力がいるでしょう。しかし、そうやって力を合わせて努力することこそ美しいのではありませんか。それが和歌山を元気にするもとであると信じます。
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第67回国民体育大会(ぎふ清流国体)
和歌山県選手団 星総監督 談話
「ぎふ清流国体」が9月13日から9月17日までの水泳競技に引き続き、9月29日から10月9日までの計16日間にわたり開催され、本県選手団は、各競技において大いに健闘しました。
今大会は、男女総合成績830点、第34位を目標にしてきましたが、その目標を大きく上回る成績を収めることができ、男女総合成績につきましては、934.5点、第21位、女子総合成績は、433点、第37位となり、昨年の山口国体の670点、第43位に比べ、264.5点増加し、順位を飛躍的に22上げることができました。
入賞競技数につきましては、17競技36種別61種目となり、前回の19競技27種別45種目に比べ2競技減、9種別増、16種目増となりました。
獲得した競技得点の割合につきましては、個人競技が9競技295点(54%)、対人競技が7競技193.5点(36%)、集団競技が1競技56点(10%)となり、種別比較では、成年種別19種別287.5点(53%)、少年種別16種別239点(44%)、共通種別1種別18点(3%)となりました。
男女総合得点が増加した主な理由としましては、昨年と比べ優勝者が多いことや、競技得点の高い団体戦での入賞が多かったこと、また、入賞の中でも上位入賞が多かったこと等があり、平成27年に開催される「紀の国わかやま国体」における男女総合優勝に向けて取り組んできた競技力向上の成果が実を結びつつあると思います。
今回活躍した主な競技としましては、フェンシング競技で成年女子フルーレが優勝するなど66点、ソフトボール競技で少年男子が準優勝し56点、セーリング競技で成年女子スピリッツ級、シーホッパー級スモールリグが準優勝するなど49点、ウエイトリフティング競技で3種目が優勝するなど46点、カヌー競技で成年男子カナディアンシングル2種目優勝をするなど45点、アーチェリー競技で少年男子が優勝するなど42点、自転車競技で男子4km団体追抜競走が3位入賞するなど37点、レスリング競技で少年男子グレコローマンスタイル74kg級が優勝するなど34.5点、ボウリング競技で成年男子団体戦が準優勝、成年女子団体戦が7位に入るなど34点を獲得し、総合成績に大きく貢献しました。
県体育協会としましては、3年後の「紀の国わかやま国体」で男女総合優勝を果たすため、入賞すれば高得点を獲得することができる、サッカー、ホッケー、軟式野球、ハンドボール、ラグビーフットボールなどの集団競技が国民体育大会に出場し入賞できるよう、引き続きチームスポーツ強化に取り組むとともに、ぎふ清流国体における勝因及び敗因の分析を詳細に行いながら、県競技力向上対策本部及び各競技団体との連携を図り、優れた指導者の養成・確保及び競技者の発掘・育成・強化をより一層推進してまいります。