トランプ政権に対する危惧 | 2024年11月22日 アメリカ大統領選挙が終わり、トランプさんが激戦という下馬評を覆して圧勝しました。米国はなんと言っても日本にとって大事な国ですから、その政権運用がとても気になります。トランプさんは独裁的で、反リベラルですから、特に日本の[...続きを読む]
誰が世論を作っているのか-総選挙に思う | 2024年11月3日 10月27日総選挙が行われました。何回かぶりに自公連立与党が過半数を割り込みました。私はもとより政党に所属したことはありませんし、知事を辞めてからは、自ら、選挙には自分は出ませんし、人の応援もしませんと公言してしまった[...続きを読む]
農業政策について その2 | 2024年5月7日 前回「農業政策について」と言うタイトルで、山口亮子さんの「日本一の農業県はどこか」に触発された思いを書きました。書きながら、もう一つ大いに触発された話があったのを思い出しました。先日旧知の、新しい農業ビジネスを創業して[...続きを読む]
農業政策について | 2024年5月3日 「日本一の農業県はどこか」という本を山口亮子さんという方が新潮新書からお出しになっています。農業に対する財政支出に対して農業生産額が大きい県はどこかというのがメインのテーマで、この内容の本の宣伝が新聞に載って、意外な県[...続きを読む]
八紘一宇の精神と日本の現地人教育 | 2023年12月27日 産経新聞のずっと続いている特集に「南と北の島物語」というのがあります。私もずっと読んでいるわけではないのですが、12月20日の記事に「私財で学校を作った男」という記事がありました。第一次大戦の結果、日本は旧ドイツ領の南[...続きを読む]
説明は不十分?~福島第一原発のALPS処理水海洋放出について | 2023年8月23日 日本政府は8月22日、24日から福島原発のALPS処理水を海洋に放出すると決定しました。日本にとっても人類にとっても福島第一原発の事故は痛恨事で、それによって多くの方々が故郷を今も追われ、原発立地地域は未だ復興の兆しも[...続きを読む]
万博への期待 | 2023年6月8日 大阪・関西万博は2025年春から大阪の夢洲で開催されます。開催までもう2年を割っていて、これから急ピッチで会場の整備が進むものと思われます。和歌山も関西の一員ですから、この万博が大盛況に推移し、内外から多くのお客様がお[...続きを読む]
行政における改革 | 2023年5月10日 牧原出さんの「崩れる政治を立て直す」を読みました。上梓は2018年9月ですからまだ安倍政権の時の本で、すぐに購入したのですが、知事職の多忙にかまけて積ん読になっていたのを一つ一つ読み返しているものの一つです。 いきな[...続きを読む]
野田佳彦元総理の故安倍晋三元総理の追悼国会演説 | 2022年11月4日 10月25日、衆議院の本会議で、立憲民主党の野田佳彦元総理が故安倍晋三元総理の追悼演説をされました。素晴らしいことで、素晴らしい内容だったと思います。 凶弾に倒れた安倍総理の国葬儀の開催については日本中で賛否が分かれ[...続きを読む]
安倍元総理国葬儀 | 2022年9月29日 令和4年9月27日、上京し、日本武道館で行われた安倍元総理の国葬儀に参列してまいりました。県議会の尾崎要二議長も出席されました。この国葬には反対の声が上がり、マスコミでも大きく取り上げられたためか、マスコミからも国葬に[...続きを読む]
エリザベス女王の死去と日本の皇室 | 2022年9月20日 長く王位にあって、英国民に慕われた英国のエリザベスⅡ世女王が9月8日に亡くなられました。日本は総じて親英的な国柄ですが、そうであるなしにかかわらず、エリザベス女王は、世界中で人気があり、存在感の大きかった方だと思います[...続きを読む]
専門家 | 2021年9月27日 テレビでニュースなどを見ておりますと、何かの事象が映像とともに紹介されます。そして「この点について専門家は」というナレーションとともに、テレビ局が認定する専門家が出てきて見解を述べるわけであります。専門家として登場する[...続きを読む]
令和元年 | 2019年5月6日 5月1日 新天皇が御即位され、令和の時代が始まりました。世は上げて祝賀ムードで、長い連休ともあいまって、何か世の中がよくなるような気分に私もなっています。考えてみますと、これまでは、それまでの天皇陛下がお亡くなりになっ[...続きを読む]
「などてすめろぎはひととなりたまひし」 | 2019年4月29日 三島由紀夫に「英霊の聲」という本があります。「などてすめろぎはひととなりたまひし」はその中でくり返し唱えられる英霊の声なのであります。 2.26事件の反乱軍、先の大戦の戦死者、そのような人々が次々と霊となって現れ、大勢で[...続きを読む]
それでも私は司法に絶望したくない | 2019年4月15日 テレビドラマの先のクール(1月~3月)では警察ものが少し減り、代わりに弁護士ものが増えました。その中の一つ「イノセンス冤罪弁護士」を見ていました。仕事で中々放送時間に見られないことが多いので、録画をして後で見るのです。[...続きを読む]
労働統計と陰謀史観 | 2019年3月11日 私は、実は、一時間の警察もののテレビ番組が好きで、仕事で遅くなって放映の時間には見られないので、録画をして後で見ています。屁理屈で推理力を磨くためだなどと言っています。警察ものや探偵ものには二時間ものがありますが、たい[...続きを読む]
日本人はなぜ戦争へと向かったのか | 2018年7月9日 NHKは、時々すばらしい番組を作って、我々に見せてくれています。最近では、たくさんのパンダの養育に成功した白浜の女性飼育員の皆さんの奮闘ぶりを描いた「奇跡のパンダファミリー~愛と涙の子育て物語~」(2017年4月8日放[...続きを読む]
ひどいじゃないか、日本(続) | 2018年6月11日 この欄で少し前、同じタイトルでモリ・カケばかりを追いかけて、安倍総理は信用できないの大合唱をしている人たちや、マスコミの報道の仕方に多少批判めいたことを書きました。 その後も日本の状況は似たようなもので推移していると[...続きを読む]
ひどいじゃないか 日本(2) | 2018年5月14日 前号に引き続き、今中央政界で起きている安倍政権バッシングの中で、私に見えている「真実」を語ります。次の2、は柳瀬唯夫前総理秘書官の国会での答弁についてです。 2 柳瀬前秘書官に対する国会の質疑を全部ではありませんが、東[...続きを読む]
ひどいじゃないか 日本 | 2018年5月7日 最近の政界における森友・加計学園に関する政界の動きや報道ぶりを見ると慚愧に堪えません。「ひどいじゃないか」と思うことが再々であります。確かに日本人には、強い者を讃え、尊敬する気持ちよりも、足を引っ張ってやれという気持ち[...続きを読む]
「需給調整より品質規制を」 | 2017年10月2日 9月15日の日本経済新聞「経済教室」欄に旧知の川本明さんが標記のタイトルで論文を載せておられました。私は全く賛成です。そこで、その走りのところだけを引用させてもらいます。(川本さんの仕事上のパートナー中村彰利さんには、[...続きを読む]
自分のことばっかり | 2017年9月28日 この間、ある町の区長さん達の研修会にお呼ばれした時、皆さんとお話をしていたら、そのうちのお一人が「選挙だというので見ていたら、候補者があの党からこの党へ変わるというのが続発しているけれど、皆自分が通りたいだけ、自分のこ[...続きを読む]
「日本が人民共和国になる日」と「カエルの楽園」 | 2017年9月11日 この間書店にふと入ったら井沢元彦さんの「日本が人民共和国になる日」という本が目につきました。井沢元彦さんというと週刊ポストで連載している「逆説の日本史」というシリーズが有名で、これはまとめて後で単行本が出て、さらに文庫[...続きを読む]
観客民主主義 | 2017年8月28日 政治評論家として高名な篠原文也さんのお話の中に出てきた言葉ですが、本当にそうだなあと思ったので、頭に残りました。 民主主義の世界では、我々は主権者です。主権者ということは、投票その他の行動として、代表を選び、その人に[...続きを読む]
羹に懲りて | 2017年6月26日 羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くという諺があります。熱いできたての煮物などをいきなり食べて「舌を焼く」という経験をした方は多いと思いますが、それに懲りて冷たい酢の物などをフーフーしてから食べるという人のことをか[...続きを読む]
加計学園問題について、忖度の是非に加えて、本当に大事なことは何か? | 2017年6月14日 このところ、TVや新聞で、加計学園問題が取り上げられない日はないという状態です。前川喜平前文部事務次官が、文書を見た、ないというのは嘘だと言ってマスコミに登場したものですから、最近は、総理又は官邸の重要人物がこれを推進[...続きを読む]
アリとキリギリス | 2016年11月14日 アリとキリギリスという有名な話があります。キリギリスは夏のよい季節の時は歌いまくって楽しく過ごし、その間アリはせっせと巣を作り食料を集める。そして冬になって食料が無くなって、尾羽打ち枯らしたキリギリスは、アリのもとを訪[...続きを読む]
教条主義に何故陥るか | 2016年8月29日 「教条主義」という言葉は今やあまり使われなくなったように思います。昔私が学生の頃、学生運動や左翼系の政治社会運動の中でよく使われた言葉だと思います。 例えば、社会主義革命をやろうとする時、偉い人の著作や何やら教科書の[...続きを読む]
寺島実郎さんの警句 | 2016年6月6日 テレビなど多方面で活躍している寺島実郎さんが先般和歌山にお越しになりました。和歌山県経営者協会の御招待でその総会で講演をしに来られたのですが、経営者協会の竹田純久会長が三井物産時代寺島さんと割と近い所で働いておられ、お互[...続きを読む]
言葉狩り | 2015年12月21日 再び百田尚樹さんの「大放言」からなのですが、「そうだ、そうだ。」と思う中に「『言葉狩り』の時代」という所がありました。 昔は普通に使っていた日本語の表現が、差別的だと言うことで次々と使用禁止語になっていっているという話で[...続きを読む]
言霊の国 | 2015年7月6日 言霊の国という言葉があります。ことだまの国と読みます。日本人は、昔から言葉には力があると思っていて、同じ内容を表すときも悪い言葉を使わず、良い言葉を使う性癖があります。浅瀬に生えているアシをヨシとわざわざ呼ぶが如しです[...続きを読む]
振り込め詐欺と従軍慰安婦とオスプレイ | 2014年11月3日 この3つに共通のキーワードは「ほんまかいな」です。 まず、振り込め詐欺。日本国中、資産を持っているお年寄りが、様々な手口で騙されて、お金を取られたりしています。和歌山でも、由々しき事態となっています。手口は巧妙で、そん[...続きを読む]
特定秘密保護法に思う | 2013年12月23日 先般県議会で高田由一議員が質問に入る前に次のような発言をされたので、ビックリしました。 『先日、国会では特定秘密保護法が国民の反対や不安を押し切って強行採決されました。特定秘密は我が国の安全保障にとって著しく支障を与[...続きを読む]
永遠の0(ゼロ) | 2013年11月11日 百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」を読みました。本屋でたくさん平積みになっているのを見つけて、何気なく買ってしまったのです。結構古い本で、百田さんの初小説のようです。きっと、もうじき映画化されるというのと、百田さんがN[...続きを読む]
東京オリンピック招致成功!万歳 | 2013年9月9日 9月8日早朝(日本時間)、IOC総会で2020年のオリンピックは東京でということが決まりました。思わず万歳を叫びました。 これで日本が負けていたら、日本国民ががっかりしてしまうだろうな、どうなることやらと心配していま[...続きを読む]
パクスジャポニカ | 2013年9月2日 パクスアメリカーナという言葉があります。パクスロマーナ、すなわちローマ帝国の支配力の下での世界の平和をもじって、アメリカの力の支配の下での世界の秩序といった意味です。それではパクスロマーナが何故可能であったかと言うと、[...続きを読む]
二宮金次郎像 | 2013年8月19日 仕事で車に乗せてもらって、和歌山県内をあちこち回っている時に車窓から景色を眺めていると、興味深いものに時々出会います。仕事に関係することが多いので、その時思った事、考えた事を含め、メモにして後で県庁で調べてもらったり、[...続きを読む]
魔女狩り | 2013年5月20日 中世のヨーロッパでの歴史で一番嫌な記憶は魔女狩りです。伝染病とか飢饉とか色々と都合の悪い事が起こると、魔女が悪さをしているからだということになって、魔女探しが起こるのです。そして、おとなしかったり、人付き合いが悪かった[...続きを読む]
主権回復・国際社会復帰を記念する式典 | 2013年4月29日 4月28日東京の憲政記念館において開催された「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」に県民を代表して出席してまいりました。天気もよく、素晴らしい新緑の中、天皇皇后両陛下の御臨席の下、40分間という短い儀式でしたが、私[...続きを読む]
テレビが政治をダメにした | 2013年4月22日 ある政治家が「テレビが政治をダメにした」という本を書きました。政治を視聴率を稼ぐためのショーのように扱うマスコミが、視聴者受けのよい片寄った番組を流して政治を翻弄しており、政治家もテレビで取り上げてもらえると知名度が上[...続きを読む]
1月25日(金)付け毎日新聞 「記者の目」 について | 2013年1月29日 この間、毎日新聞「記者の目」という欄に、「石川貴教」という記者の書いたとんでもない記事がありました。私を不当に貶めていると思いましたので、毎日新聞に大いに抗議していますが、1月29日の記者会見でも論理的にその不当ぶりを[...続きを読む]
つぶやき | 2012年12月31日 今12月和歌山県議会の本会議では、多くの素晴らしい議論がありました。私に対する答弁要求はなかったのですが、山田正彦県議の教育問題に関する熱弁は、心を打たれるものがありました。議論を踏まえて、私としても、当県における青少[...続きを読む]
外交について | 2012年9月17日 私はちょっとだけ本物の外交官をやりました。わずか3年ですが、幅広く色々なことが経験でき勉強になりました。外務省本職はわずか3年ですが、その前も通産省(経済産業省)で通商交渉や産業協力など対外経済政策に頻繁に従事してきま[...続きを読む]
井上成美 | 2012年8月27日 井上成美(しげよし)という人がいます。海軍提督です。海軍の中では条約派の流れをくむ人で、冷静に戦争が起きればどうなるかを分析し、無謀な開戦の方に日本を引っ張っていく動きを食い止めようとした人です。日本が日独伊三国同盟に[...続きを読む]
投資か給付か | 2012年7月16日 政治家をやっていると(知事は政治家ですから)、色々と考えさせられることがあります。 何のための政治家というと、担当する対象の人々の生活をよりよくするためであろうと思います。人々の生活は自分で切りひらくべきものですが、[...続きを読む]
ガラガラポン | 2012年7月9日 世の中が何か行き詰まった感が漂って来ると、人々はよく既存の秩序を「いっぺんぶっ壊してみたい」と思う誘惑にかられます。「ガラガラポン」の発想です。古くは明治維新の志士の発想だし、昭和の時代それまでの政党政治に飽き足らず抑[...続きを読む]
リーガルハイ | 2012年5月28日 今テレビで、このタイトルのコミカルな弁護士ものを放映しています。もちろん話は荒唐無稽なのですが、主人公の裁判で負けたことのない悪徳弁護士の手にかかると、黒が白と言いくるめられて、裁判がどんどん動いてしまうということが、[...続きを読む]
ダブルチェック | 2011年11月14日 この度の東日本大震災は大変な災害でしたが、中でも福島第1原子力発電所の事故とこれに対するその後の政府の対応が、日本の悲劇を一層厳しいものにしています。その不手際の多くが経済産業省の原子力保安院にあるということが言われ、[...続きを読む]
戦没者慰霊祭 | 2011年6月27日 和歌山では毎年5月5日に戦没者慰霊祭が行われます。私は、毎年出席して追悼の辞を述べさせていただいております。歴代知事はほとんど出ていなかったそうですが、私は、家族のため、郷土のため、国のために犠牲になった戦没者を悼まな[...続きを読む]
戦争責任 | 2011年6月20日 8月15日は終戦記念日です。日本が無謀な戦争に邁進し、完膚無きまでにたたきのめされた敗戦の記念日です。多くの人の生命を奪い、幸せを踏みにじったこの戦争の責任は誰にあるのか、そのような議論が時々起こります。曰く、軍部にあ[...続きを読む]
覚えておきましょう | 2011年6月13日 わずか2年足らず前政権交代が行われました。 子ども手当、農家への所得補償、高速無料化、高速道路等公共事業の抑制、公務員人件費大幅カット、行政の合理化による13兆円もの財政改善など派手な「マニフェスト」が踊り、一方有権者[...続きを読む]
風評被害 | 2011年5月13日 東日本大震災からの復興の足を引っ張っているのが福島第1原子力発電所の事故です。その他の地震津波の被害はもうこれ以上被害が生じることはないのですから、さあ力を合わせて復興だということになるのですが、原発だけは、まだコント[...続きを読む]
社会実験 | 2011年3月28日 社会実験という言葉が大はやりです。現政権が色々と新しい政策を行う際にこの言葉を使い、マスコミがそれをどっと流したもので、現在一種の流行語になっています。例えば、高速道路の料金ですが、どこかの路線だけ、つまみ食いで無料化[...続きを読む]