プロジェクトXより-その2 ボスフォラス海峡海底トンネル | 2024年12月21日 前回はNHKのとてもよい番組であるプロジェクトXに、珍しくこれはどうかと思う番組があったので噛みつきましたが、今回紹介するのはいつものように感激するいい番組で、少し前に放送されたトルコ・イスタンブールのボスポラス海峡に[...続きを読む]
向山精二さんのご逝去を悼む | 2024年5月19日 向山精二さんが5月10日お亡くなりになりました。本当に素晴らしい人をなくしました。残念で仕方がありません。しかし、向山さんは、今や我々とは幽冥異にして、天国に行ってしまわれました。今はただ、向山さんの霊前に感謝と敬意を[...続きを読む]
和歌山県知事の置き土産-紀州学研究会 | 2023年10月10日 紀州学研究会が発足しています。言い出しっぺは私です。その目的意識は以前この欄にも書いたとおりです。今や和歌山県立博物館に事務局が出来、県庁職員としては異能の士で、およそ何事でも教養と知識にあふれている山東良朗さんが事務[...続きを読む]
「らんまん」と博物学 | 2023年10月4日 今年の春秋のNHK朝ドラ、「らんまん」は、在野の植物学者の牧野富太郎をモデルにしたもので、奥さん役の浜辺美波さんがとてもかわいらしくて魅力的であったこともあって大人気でした。昆虫少年で、自然大好き人間の私にとっては、内[...続きを読む]
イタリアの思い出-高野山会議から | 2023年8月17日 高野山会議では、東大先端研の最近の重点を反映して、アート、デザインが大いに取り上げられましたが、そのスピーカーとして、ミラノ大学のロッセラ・メネガッツオ准教授、先端研のメンバーでミラノに拠点を置くデザイナーの伊藤志信さ[...続きを読む]
まちづくり-高野山会議から | 2023年8月10日 まちづくりは最近の行政課題の中でも特に大事なテーマです。大都市も過密の中でどうやって生き生きした魅力的なまちを作っていくかが大事なテーマですが、人口減に苦しむ地方にとってはそれ以上に切実な問題です。高野山会議では、二つ[...続きを読む]
教育、特に芸術教育について-高野山会議から | 2023年8月7日 高野山会議(2023.7.13~16)触発シリーズの第3弾です。 高野山会議を主催する東京大学先端科学技術研究センターは、名前からすると科学技術の研究専門機関のような印象ですが、政治学なども含めて、大変幅広い学際的([...続きを読む]
芸術デザインと自然とAI-高野山会議から | 2023年8月3日 主催者の1つである東京大学最先端科学研究センターは、理科系の科学や技術ばかり研究しているわけではなく、御厨貴先生に代表される政治学、歴史、和歌山県にとって恩人の一人である西村幸夫先生や小泉秀樹先生に代表される都市計画や[...続きを読む]
高野山会議 | 2023年7月31日 今回が3回目ですが、夏、高野山で高野山会議というのが開かれています。主催は、私もフェローとして仲間に入れてもらっている東京大学先端科学技術センター(先端研)と高野山金剛峰寺及び高野山大学です。参加者は、高野山の宿坊に泊[...続きを読む]
紀州学研究会 | 2023年6月29日 先日、家内とともに、八ヶ岳の山の家に行ってきました。病身とはいえ、家の中ばかりにいると気が滅入ってしまうので、思い切って連れ出して、電車とレンタカーを使って行ってきました。知事の時は運転を禁じられていましたので、久し振[...続きを読む]
よみがえりの地のよみがえりの文化祭終了 | 2021年11月22日 和歌山県では、10月30日から11月21日の23日間、全県を舞台に国民文化祭と障害者芸術・文化祭がくり広げられました。これらを同時開催にしましたので、総称して「紀の国わかやま文化祭2021」と名付けました。10月30日[...続きを読む]
よみがえりの地でのよみがえりの文化祭 | 2021年11月15日 現在、和歌山県では県をあげて「紀の国わかやま文化祭2021」に取り組んでいます。これは、国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭を合わせたもので、和歌山県ではこれらを同時に開催しているわけです。期日は10月30日から23日間[...続きを読む]
あっぱれ高校生-第45回全国高等学校総合文化祭- | 2021年8月9日 世はオリンピックと新型コロナウイルスの感染の大拡大に耳目が集まっていますが、和歌山では7月31日から8月6日まで第45回全国高等学校総合文化祭(紀の国わかやま総文2021)が県内各地を舞台に開かれていまして、随所で全国[...続きを読む]
期待に胸を膨らませる-紀の国わかやま総文2021- | 2021年7月28日 オリンピックが盛り上がっています。新型コロナウイルス感染拡大のため、自宅で、テレビやインターネットで観戦の方が大勢いらっしゃると思いますが、選手たちのひたむきさがガンガン伝わってきて、感動します。 その感動の中で、7[...続きを読む]
和歌山県文化表彰 | 2020年11月16日 11月16日、和歌山県の文化表彰式がありました。毎年、和歌山県で顕著な文化活動をされた方や団体、又は、和歌山県出身で全国的にあるいは世界で立派な文化活動をされてきた方に対し、県民の名の下に授賞を行うもので、文化賞のほか[...続きを読む]
またまた涙流れてやまず-紀の国わかやま総文 2021 プレ大会- | 2020年10月28日 10月25日、紀の国わかやま総文2021プレ大会の開会式に出席しました。来年2021年は、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭が和歌山県で開催される年でありますが、たまたま、全国高等学校総合文化祭(総文祭)も和歌山県が主[...続きを読む]
今年も「きのくに音楽祭」が開催されました | 2020年10月12日 昨年、和歌山で産声を上げた音楽の祭典「きのくに音楽祭」が今年も10月4日から11日まで開催されました。 「きのくに音楽祭」は、和歌山県ゆかりの音楽家や、音楽を愛する財界人や篤志家が集まって行う純民間のお祭りです。総監[...続きを読む]
開かれた棺 | 2019年10月14日 なんだか、推理小説、それも歴史推理小説、あるいはおどろおどろしい猟奇推理小説の臭いのするタイトルですが、実は、和歌山県の誇る県立博物館である紀伊風土記の丘の令和元年度秋期特別展のタイトルであります。副タイトルは「紀伊の[...続きを読む]
響け カーネギーホールに交響曲「友情」 | 2018年12月3日 11月29日、ニューヨークの音楽の殿堂カーネギーホールで和歌山県の実業家向山精二さんが、日本とトルコの友好をテーマにした、自作の交響曲「友情」を上演しました。 これは、トルコと和歌山県、トルコと日本の感動的な友情のお[...続きを読む]
響け「徳川頼貞」 | 2018年1月1日 紀州徳川家第16代当主の頼貞侯爵(1892~1954)は、日本の近代音楽の発展のために大変な貢献をされた人です。青年の頃から欧州を遊学し、西洋音楽に親しみ、それを日本に定着させようと大変な情熱を傾けた人です。このため、[...続きを読む]
南葵音楽文庫 | 2016年12月5日 和歌山県は江戸時代は紀州徳川家の依拠する御三家で、威張っていたわけですが、今はその名残はそれほど多くはありません。国宝和歌山城は、空襲で焼けてしまい、力のあった当時の商工業者、市民の寄付も集めて早くに再建されているので[...続きを読む]
「ちょき」 | 2016年11月28日 「ちょき」という映画が封切られています。和歌山の町中で美容室を営んでいる40歳の主人公が、若くして亡くなった、書道教室をしていた妻をずっと想い続けながら、静かに町の人々の髪を切り続けているところへ、昔夫婦で可愛がってい[...続きを読む]
もう一つの涙また涙 ~エルトゥールル号物語~ | 2015年11月23日 12月5日のエルトゥールル号の映画『海難1890』の封切日が間近に迫ってきました。試写会を見せていただきましたが、涙また涙で、暗い館内で良かったなあと思うくらい、本当に感動しました。こんないい映画を、かつ和歌山の誇り、日[...続きを読む]
「海難1890」のエキストラの涙 | 2015年8月17日 1890年のエルトゥールル号事件と1985年のテヘラン事件を描いた田中光敏監督の大作「海難1890」は、すべての撮影を終了し、目下監督がねじりはちまきで編集作業に入っています。12月5日の封切りが楽しみです。8月17日[...続きを読む]
緑風舎と紀伊の国交響組曲 | 2014年10月6日 後援会の有力メンバーである岡畑精記さんは、大変な文化人でありますが、和歌山市野崎にある居宅を少し改造されて、緑風舎という音楽ホールを作られました。ホールに立派なピアノがあって、クラシックを中心に素晴らしい演者が数十人の[...続きを読む]
武家屋敷の保存 | 2014年7月28日 7月8日の朝日新聞の記事「和歌山唯一『門長屋』取り壊しへ」を見てびっくりしました。和歌山市で唯一残っていた江戸時代の武家屋敷が取り壊されるというのです。記事は、和歌山市に相談したが、何とも出来ないとのことなので、せめて残[...続きを読む]
那智の火祭り | 2013年7月22日 那智の火祭りに参加させてもらいました。正確には熊野那智大社例大祭(扇祭り)と言いますが、火祭りの方が全国的に有名になっていますので、そう使います。 和歌山は歴史が長い所ですし、民力が昔は結構あった所なので、各地で伝統[...続きを読む]
もしもピアノが弾けたなら | 2012年11月5日 もう何十年も前に流行った西田敏行さんの歌のタイトルです。 ピアノが弾けない、ダサイおじさんのちょっとした寂しさを淡々と歌って、私のようにやはりピアノの弾けない、音楽の不得意な、無骨な、そして、仕事ばっかりに一生懸命の[...続きを読む]
下関講和条約と中国の反日デモ | 2012年10月8日 郷土の先輩陸奥宗光の事跡の1つに日清戦争の管理があります。管理というのは変な言葉ですが、清国を手玉にとって戦争をしかけ、これに勝って、しかもいいタイミングで引いて日本の利益を図るというのがあたかも「管理」のように見える[...続きを読む]